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事業連携企業トップインタビュー【株式会社リブ】代表取締役社長・宮島清久

トップインタビュー【株式会社リブ】

代表取締役社長・宮島清久

吉谷)まずは企業沿革からお伺いしていきたいと思います。
宮島)本年度8月をもちまして創業50周年を迎えることができております。
当初、地元福岡を中心に九州山口方面の婦人服専門店や量販店をお客様に、卸売販売を営んでおりました。
徐々に販売先地域を拡大し、関西地域方面、名古屋中部地区、そして東京関東方面に広げて来ました。現在は北は北海道、南は沖縄まで日本全国に販売網を広げることとなりました。

吉谷)本当にすごいです!今後の事業展開についてはいかがでしょうか?
宮島)いえいえ!婦人服の製造卸業が本業ではありますが、今後はB to C事業=ネットでの販売にも力を入れていこうと思っています。
吉谷)B to Cの事業に踏み込んだ「きっかけ」があれば伺いたいです。
おかげ様で、ある程度の売り上げ規模は維持できていますが、「成長」が止まってしまっていると感じています。
ですので、既存の卸業だけでの成長を図るのではなく、B to C事業に踏み切らねば成長できないのではないか。というのが理由としてありますね。
これを思い立ったのが3年ほど前です。組織の一端を担う事業に育てていくために、動いています。

吉谷)企業ビジョンについてのお話をお聞かせいただけますか。
宮島)弊社、株式会社リブの企業理念は『我が社の成長発展と社員の幸せを通して社会へ貢献』としています。
ただ、成長発展という観点でいうと先ほどお話をした通り現在成長が滞っていると感じる、踊り場で燻ぶっているいるような状態ですね。成長戦略としてのネット販売事業は、まだまだ伸びしろがあるため力を注いで行く予定です。

吉谷)ビジョンと重なる部分もあるかと思いますが、宮島社長の「トップの想い」というのはいかがでしょうか。これは会社内に向けて、そしてお客様に向けて…という面でもですね。
お客様については、特に「ファミリー層に向けての今後の展開」などありましたらお聞かせください。
宮島)お客様に向けては、通販事業を進めていくにあたり、アンバサダーやインフルエンサーの方々に企業やプランドの宣伝をしていただいています。
その際、商品1品1品に込めた『私たちの想い』がその方々を通して消費者に伝わるような、決して『売った買った』だけではない消費者との『つながり』を、商品を通じて持てればこれ以上のことはない、考えています。
特に、ファミリー層の中でも『ママ』にスポットをあてた今後の展開になりますが、ママが弊社の商品を着てくださって、お子さんや旦那さまから、『そのお洋服、リベルモアだね?』なんて言葉をかけてもらえる商品を目指していきたいと思いますね。

吉谷)いまお話に出して頂いた、ネット販売ブランド「リベルモア」の立ち上げに至る経緯はどのようなかたちでしたか?
宮島)ブランド名をリベルモアに変更したのが、今年2021年の8月からなんですよね。(旧ブランド名は「マルレーヌジョベル」)
その前の3年間は会社の中にあった既存ブランドを使用していましたが、やっぱり会社の中の枠から出られていない感じがしまして。
コンセプトも作ってはいましたが、中小アパレルが1つのブランドを「世界観をはみ出さずに商品をつくる」というのはなかなか難しいです。
どうしても売れるものに商品が偏ったりして軸がブレてしまうことがありました。
改めて、消費者の方にブランドを覚えてもらう、好きになってもらうには、そのブランドの世界観をきちんともって、コンセプト通りにやっていかなければいけないな、という発想で新ブランドを立ち上げました。
Instagram:@libellemore
https://instagram.com/libellemore?utm_medium=copy_link

吉谷)なるほど。良くわかりました。これまではブランド云々よりも、会社や周りありきで動いていたけれども、新ブランドでは、「リベルモア」の世界観ありきで商品を作っていかれるということですね。
宮島)そうです。今期は会社方針としても、会社全体・社員全員でネット事業には注力する予定です。

吉谷)その「リベルモア」のブランドコンセプトや、「これだけはブレないようにする」という部分をお聞かせください。
宮島)コンセプトとしては「着やすい定番アイテムとトレンドミックス」です。
ブランドターゲットは30~40代の方ですので、世代的にも子育て中のママさんは多いかと思います。
子育てをしながらでもワンランク上のお洒落ができる、ママたちが輝いて見えるようなブランドづくりが出来たらと思います。

吉谷)まさに、すごくお高いわけではなく、子育て世代のママでも手が出しやすい価格で、品質の良い商品ラインナップですよね。
宮島)はい。卸販売で培った商品基盤がありますので、クオリティは落とさずにと思っています。
吉谷)価格を押さえられていても、生地などはすごくいいので、その点はぜひ手に取って、着てもらって感じてもらえたら嬉しいなと私も思います。

吉谷)最後にマムズスタイルをご覧の皆さまへメッセージを頂けますか?
宮島)
私自身リブで40年近く従事していますが、現在に至るまで、目まぐるしく世の中がかわりました。通信機器の大変革、医療技術の発展、AI技術発達、自然災害、
そして未曾有のコロナ禍。また、政治、経済、テクノロジーいろんな変化の時代を歩んでまいりました
しかし、いつの時代も 服がなくなることはない。ましてや、ファッションは私たちが生きていく上で 楽しみや希望をあたえてくれます。
生活する上で、みなさんにとっても決してなくてはならないものだと、考えます。
ファッションの持つ力、価値、可能性を更に高め、今後もみなさまにお役に立てるよう尽力することが私たちの使命だと心得、社員一同精進してまいります。今後ともよろしくおねがいいたします。

(インタビュー日:2021年8月26日)