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事業連携企業トップインタビュー【スリーアールグループ】代表取締役社長・今村陽一

トップインタビュー【スリーアールグループ】

代表取締役社長・今村陽一

吉谷)まずは企業沿革、事業内容をお伺いできればと思います。
今村)設立が2001年の5月。現会長の王が福岡で設立し、今20年経ちますが本社機能は一貫して福岡に置いています。
王が特許の一種である「実用新案権」を取得して設立したんですが、ほぼ裸一貫で、コネなし、人脈なしっていうところからスタートした会社です。
会長がもともとエンジニアであるとか、パソコンに関しての知見が深い人間だったので、パソコンの周辺機器を中心にスタート以降は展開をしていきました。
2006年頃からは、少しずつ社員も増え商品を増え…と成長してきています。
パソコンの周辺機器、デジタル製品っていうのが得意で、その販路を拡大させるというパターンで、卸の次にはECっていう小売り形態をしてきました。
スタートから初期はメーカーとしての事業がメインでしたが、ソフトウェアの会社を傘下に入れた時期ぐらいからは「総合商社」と名乗っています。
なんでも出来るわけではないですが、「得意分野が多いです」ということです。
デジタル製品を中心としながら、その周辺にあることをサテライト的に広げていった結果が今であって、今後も相乗効果が出そうなことがあればチャレンジしていきます。

吉谷)2001年設立ということですが、今村社長はいつ入社されたんでしょうか?
今村)私が入社したのは2005年です。その頃は社員4人の会社で、そこから社員が10人になるまでは大変でした。当時は知名度もないし、面接の方が来たらもう嬉しくなっちゃって(笑)もうみんなでお茶出したり、暗くなったら危ないから送って行ったり…みんな興奮状態でしたね。

吉谷)そんな時代を経て今があるということですね。取扱い商品の変遷はいかがでしょうか?
今村)かなり古い時期からキックボード、シニアカー、電動自転車とかとにかく売れそうだと思う商品はなんでもやってみて、その後すごく売り上げを立てたのが、PC用のマウスですね。2005~2006年くらいの時期です。
同様の取引先に向けて、アダプター・マウス・キーボード・USB・カードリーダーとか一通り全部取り扱いしてきて、残ってる商品がコンスタントに業績を作ってきています。
2009年頃には顕微鏡の取り扱いを始めていて、そこから新しい販路が拡がりました。

吉谷)スリーアールグループのそれぞれの会社についてはいかがでしょうか?
今村)アメーバ経営で、2015年から分社化を進めてきた経緯があります。
2015年9月 スリーアールエナジー株式会社設立
2016年4月 スリーアールソリューション株式会社設立
2018年8月 スリーアールソフトウェア株式会社設立
2019年8月 クレイオス株式会社を完全子会社化
2020年8月 スリーアールインベストメント株式会社設立
それぞれの会社で、大きな役職者が出てくることになりますけど、30代で任されると気合が入りますよね。その役職としての「演出」をしないといけないので、プレッシャーもあると思いますが、役割が人をつくるという面もあると思っています。

吉谷)企業ビジョンやミッションをお聞かせください。
今村)ビジョン「あしたの欲しいを実現し、社会を元気にする」
ミッション「変化に対応し、挑戦を続ける」
バリュー「謙虚に大胆に行動する」「努力と成長を楽しむ」「スピードでライバルを圧倒する」
創業20周年の節目である、2021年5月24日に立てたものです。

吉谷)続いて、社長の想い・ファミリー層への今後の展開について伺います。
今村)30~40代の女性に向けて、ということでお話させていただくならば、「ブランドの強化」です。
これまでも商標はたくさん取ってはいますが、今後はそれらをブランドとして知名度をあげていこうとしています。
それによってファミリー層・30~40 代の女性の皆さんにも、弊社の商品を安心して使って頂けるようになればと思っています。
商品でいうと、デジタル家電・機器の「ちょっと気の利いたもの」を作っていこうとしていますね。

「Qurra(クルラ)」というブランドで、品質及び価格も安心して使って頂きたいなと。
Instagram:@qurra.yururira
https://instagram.com/qurra.yururira?utm_medium=copy_link
吉谷)QurraのInstagramでの発信、楽しみに拝見しています。

吉谷)社内においては、雇用の形態・働き方についても柔軟に対応されているようですが。
今村)現在女性雇用と外国人雇用に力を入れていて、将来的には高齢者雇用も視野に入れています。
働き方については3R独自の「時短正社員制度」をつくっています。このおかげで育休から復帰してくれる方が多いですね。
働く時間を柔軟にカスタマイズできること、子どもの年齢制限がない…というか、子どもがいるいないにかかわらず、誰でも選択できる働き方というのが特長です。
これは優秀な人材を失わない、且つ新しく確保するという意図があって、新しく入社する方も使える制度にしています。
この制度は高評価をいただいていて、経済産業省が主催する「新・ダイバーシティ経営企業100選」にも選出されたんですよ。

マムズスタイルをご覧の皆さまへメッセージ
今村)ママさんに限らず、女性の皆さんに頑張ってほしいです。
これはダイバーシティという観点で話される内容かと思いますが、「(男性と比較して)活躍する余地がまだまだある」という前向きな捉え方に於いてです。
なぜかっていうと、女性がすごく活躍してるっていうパターンの方がまだ相対的に少ないからです。それは少ないから駄目とかではなく、少ないからこそ「やりようがまだまだ沢山ある」と捉えてみるのもいいかと。
当然育児をしながら家事しながらって言ったら負担も大きいと思うけれど、単純に「何でもできるやつはすごい」と思います。男女に関係なく。
色んなことを頭にどんどん入れていく方が、新しい発想が湧きますし、発想って結局は色んなことに触れていて、それを繋ぎ合わせる力だと思うんです。
なので、家事にしても育児にしても、一見仕事に関係のない趣味にしても、色んなインプットがあるのは人としての強みだと思います。

(インタビュー日:2021年8月27日)